擬人化する本能

 人間は、動かないヌイグルミや人形に「人格」を感じ、愛情を持ち、時には神聖視する事まで出来ます。これには個人差があるでしょうが、そのような感覚がゼロという人は珍しいのでは無いでしょうか。 例えば、新井素子の『くますけと一緒に』や、トム-ハンクス主演の映画『キャスト・アウェイ』のウィルソンなどを観ると、その感覚がわかりやすいかと思います。もっとも、くますけに関しては実は、、、いや、それは話が逸れてしまうのでやめますが。
 ともかく、このような心の動きはどこから来るのでしょう。
 自分の考えですが、これは人間が社会的動物であるが故の本能のようなものなのではないかと考えています。
 モノに対しても「人格」を感じ取ってしまう人間の本能は、自動で動くものに対しても当然発揮されます。
 最近では、ロボット掃除機のルンバ。
 壊れた時に「修理」ではなく「治してほしい」あるいは「助けてあげてほしい」という表現で修理依頼が来ることも多いのだとか。明らかに、モノではなく生き物のような感覚で捉えられています。
 そう言えば、既に修理の効かなくなったアイボも「葬式」で「供養」するというニュースもありました。
 最近、ついに商品化の波が来たPepperくんなどの「コミュニケーションを取るロボット」も、人間がこのような本能を持っているから需要が出来たものなのではないかと思います。
 まぁ人間は、熊のヌイグルミや、目鼻を書いたラグビーボールとですら「交流」できる感受性を持っているわけで、下手に言葉でコミュニケーションできるロボットよりも、前述のルンバのようなモノの方が、より深く「交流」出来たりするのではないか、、、などと考えてしまいます。
 そこはロボット開発者の方々の努力と技術の見せ所ではあるのでしょうが。
 自分もルンバを1台買って、、、いや飼って見たいけれど、上手く動いてもらうには、部屋の整理整頓をキチンとし、家具類も「ルンバブル」なものにしなければならないとか。ズボラな時分にはハードルが高い。
 いつか、メイドロボが発売されるのを待とうかと思います。

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