キキさんのアルバイト 閑話休題 その1「キキさん」

自作小説「キキさんのアルバイト」
閑話休題を作成してみました。今回は、キキさんのキャラクター紹介になります。
例によって、テキスト読み上げソフト「結月ゆかりEX」を使用し、朗読データもアップします。
合わせてお楽しみいただければと思います。






 物語の主人公であるキキさん。
 この話の物語上ではアルバイトの家政婦という立場のため、その役柄は基本的に傍観者的。
 それでも、自分の性格や能力、役割に対してしっかりとした考えを持っているため、失敗したり間違えたりする事はあっても、迷ったりブレたりする事は少ない。
 能力も高く、書き手をして思わず「さん」付けしてしまう程の「出来る女」である。

 元々は、死んだ子供達の哀しみが集まり形を成した存在で、とある森の中の木陰に隠れ、潜んでいた。
 夜には大暴れをして騒音を撒き散らし、人に悪夢を見せ、時には捕らえた者の血を啜るなどしていたため、森の周辺に生きる人々はこれを畏れ、ある時、近くに逗留していた冒険者の「マスター」に退治を依頼する。
 マスターは森に入り、まだ名前も持っていなかったキキさんと対峙。彼女の本質を見抜き、その場で名前を与え、仲間として迎え入れた。
 
 マスターの仲間になる事で、キキさんは初めて自我を認識し、確立する。
 同じような経緯で仲間になったモノたちは、キキさんの前にも二人、後にも二人居た。
 名前と仲間、役割と居場所を得たキキさんは、その後マスターや仲間たちと共に多くの冒険の旅を経験し、困難を乗り越え、それによって成長し、高い能力を獲得することになった。

 マスターと共にあった冒険者時代は、主に仲間たちが動きやすい環境を作るバックアップの仕事を担当していた。
 冒険者として前線に立っている時には、仲間たちの強化や掩護を得意とし、拠点の館に戻った時には、マスターの秘書であり参謀であることを自らに課していた。
 館の掃除から炊事、洗濯、経理に物品調達、そして事務作業なども仕事の内で、その熱意と能力を認められ、帳簿とマスターキーの管理を任された事を誇りにしている。

 人柄を一言で表すならば、クールビューティ、と評すのがしっくりとくる。
 感情の起伏が少なく冷静で綺麗好き。計画を立て、それに沿った行動を好むが、場合によっては臨機応変に融通を効かせる事もできる。
 仕事に対しては生真面目で、私事とはしっかりと線を引く。ただし、残業はしないタイプ。
 プライベートでは趣味も遊びも嗜むが、だらけるような事はほとんど無い。
 趣味は機織りや服飾などで、自分の服や仲間たちの装備の多くが彼女の手製であった。
 物にはあまり拘らない彼女だが、趣味の為の機材や、糸や布などの素材に関しては収集癖があり、色々と溜め込んでもいる。
 しかし機織りをする時には酷い騒音を発するため、その点に関しては仲間たちから敬遠されていた。
 
 本来、それほど強くはない存在だったのだが、冒険を経て成長した現在の実力は、ゲーム的な用語で例えるなら「種族:キキーモラ LEVEL:89」とでも言ったところ。その能力を極限に近い所まで伸ばし得た理由は、マスター達との生活を喜びとし、強い生き甲斐を感じていたからに他ならない。

 マスターが去り、仲間たちが独り立ちしていった後は、いつか帰ると約束したマスターを待ちながら、館に住み込んでその維持管理を行う生活を選択した。

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