小説『キキさんのアルバイト』第三話第四章:未熟ゆえ

 第三話ではついにスヴェッさんを出すことが出来ませんでした。
 彼、凍傷を悪化させてとうとう左手を失い、今はフック船長のような鉤爪を付けています。氷結晶を入れた箱は、そのフックに引っ掛けて持って帰っています。
 キキさんは、実のところスヴェッさんが嫌いではありません。ハクの敵だとは思っているのですが、役割に忠実な性格と、その能力、精神力を高く評価しています。敵ながら天晴と言う感じでしょうか。ただし、その生態には気づいていません。
 今回の話とは関係がありませんが、本編で語る機会はなさそうなので、ここで書いておきます。







◇ キキさんのアルバイト 第三話 ◇
第四章:未熟ゆえ


01.
 キキさんとハクが、酒の席を設けてからしばらく経った。
 クークラがアニメートの術を二人に披露し、やがて砦跡にも日常が戻った。
 そんな晩夏のある日。
 朝の仕事が始まる前、体操着姿のキキさんと鎧に宿ったクークラは運動場で棒を持って立ち合っていた。
 あの宴席の日以来、ハクも朝の鍛錬に混じるようになっている。キキさんに、脇腹が少しだらしないと言われたのが堪えたらしい。
 もっとも、ハクがやっているのは本当にただの運動で、クークラや、ましてやキキさんのような鍛錬からは程遠い。ハクは、身体を動かすのも、相手と対峙して戦うのも、苦手だったのである。
 ダイエットのためのプログラムを終えて、ハクは早々にトラック脇に置かれたベンチへと戻った。
 隣には、魂の篭っていないクークラの少女人形が座っている。
 タオルで汗を拭いながら、置いてあった水筒を開けた。
「よう。嬢ちゃんは混ざらないのかい?」
 突然、後ろから声をかけられた。振り向く前に、頭を鷲掴みにされクシャクシャと髪をかき回される。
「ちょっt……! ゲーエルーさん! やめてください!」
「面白いことしてるじゃないか」
「……私じゃ、あれに混ざるのなんて無理ですよ」
「だろうな。どこで鍛えたんだかしらんが、あの別嬪さん……いや、それよりクークラだ。いつからやってた?」
「ええと、三年位前から……」
「三年であれか。師匠がいいのか……いや、覚えがいいんだろうな、ありゃ」
「……戦う力なんて、ここでは必要ないのに……」
「別に、無いよりはあったほうがいいだろう。邪魔になるものじゃない」
 ゲーエルーの言葉に、ハクは反論しようかと思った。その力を持ってしまったために、喧嘩を仕掛けて負け戦をした人たちもいる……と。
 が。さすがに言えなかった。
「どれ。オレも混ぜてもらうか。嬢ちゃん、その棒、少し貸してくれ」
 ハクが運動に使っていたのは、キキさん達が使っているものよりもやや短い樫材の六角棒で、迷いの森から伐採した木材から削りだしたものだ。ハクの筋力ではかなり重いと感じられるのだが、ベンチの脇に立てかけておいたそれをゲーエルーは片手で持ち、一振り二振りしてから、トラックの中央で型のチェックに余念のない二人に対して大声で呼びかけた。
「おおい! 楽しいことしてるなぁ! どうだ! 魔王の護衛官が稽古を付けてやるが! 付き合うか!?」
 ゲーエルーの大声に、二人は顔を見合わせ、緊張を解いた。
 そして、クークラがキキさんに何かを話した後、ゲーエルーに向かって一礼する。
 キキさんはキキさんで、クークラを残して、ハクの座るベンチの方へ歩いてきた。
 トラックの中央に向かうゲーエルーが、キキさんとすれ違いざまに言った。
「おいおい、別嬪さん。戻る気かい?」
「? ええ。稽古を付けてくれるという事ですし。クークラさんもやる気になっていますから」
「俺は二人に対して言ったんだぜ」
「……ほう?」
 キキさんの切れ長の目が、スッと細められる。
「いい機会だろ。二人まとめて、かかってこい」


02.
 キキさんとクークラがゲーエルーと相対し、一礼を交わすと、その間に殺気にも似た緊張感が走った。ハクが、近くまで来て心配そうに見ている。
 キキさんは、クークラの半歩後ろに立ち、腰を低く構えた。クークラはまだフェイントなどの駆け引きが出来ない。しかしその突きには鋭さがある。キキさんは、ゲーエルーがクークラの突きをかわしたところを打つつもりである。
 最初は構えらしい構えを取らずに立っていたゲーエルーだが、キキさんの動きに反応して下段に構えた。六角棒は、ちょうどゲーエルーの長剣と同じくらいの長さである。
 構え直しの動きを隙と見て、ためらうこと無くクークラが仕掛ける。
 裂帛の気合を込めた突き。
 その一歩だけ後ろに、影のように張り付いてキキさんも踏み込む。ゲーエルーがどう動くか、その兆しを読む。
 しかしゲーエルーは殆ど動かなかった。
 下段に構えた棒を僅かに引き上げてクークラの突きをいなす。
 体当たりの形でゲーエルーにぶつかったクークラが逆に跳ね飛ばされるように吹っ飛んだ。
 ゲーエルーが体勢を崩すことを前提として踏み込んでいたキキさんの攻撃は余裕を持ってかわされ、六角棒に脚をすくわれ転倒し、勝負はついた。
 見ていたハクは目を白黒させていた。
 心得のない彼女の眼には、クークラとキキさんがもの凄い速さで同時に突っ込み、それをすり抜けるようにゲーエルーがニ、三歩前に歩いただけ……の、ようにしか見えなかった。
 先に立ち上がったのはキキさんだった。
「参りました。しかし、勝負事は三本が通常。尋常の立会、お願い致します」
「ほ……別嬪さん……あんた相当の負けず嫌いだな……オレは好きだぜ、そういうの」
 追って立ち上がったクークラを、しかしキキさんは棒を横に構えて制した。
「キキさん?」
「クークラさん、申し訳ありませんが、残りの二本、わたくし一人で立ち会いとうございます」
「……わかりました」
 キキさんのただならぬ気合を感じ取り、クークラは退いた。しかし、自信を付けてきていた棒術の立会で足手まといになったと思うと、心中穏やかではない。ムスっとしながらハクの隣に膝を抱えて座ってしまった。
 ハクが、二人の立会を見ようか、クークラを慰めようか、視線をキョロキョロさせているうちに。
 二人は再び相対し、礼を交わした。
 ゲーエルーは今度は青眼に構え、キキさんは一度飛び退って距離を置いた。
 微動だにしないゲーエルーとは対照的に、キキさんは棒を回転させる。
 その先端部に魔術の光が灯った。
「めくらまし?」
 眩しさに手をかざしながら、ハクが言う。
「いいや。違うハク。あれは……」
 回転する光源が、キキさんの影を無数に生み出し、長く引き延ばしている。
 その影の一つがゲーエルーにまで届いた時。その上半身が突如として立体化し、相手の脚を掴んだ。
「シャドウサーバント!?」
 ハクが叫んだ時には、既に本体のキキさんは動いている。神速の踏み込みで距離を詰め、玄武の甲羅にもヒビを入れる渾身の打撃を、ゲーエルーの持つ樫の棒に叩き込む。影に掴まれたゲーエルーは受けるしか無い。それで武器を破壊すれば……!
 キキさんの必殺技亀甲羅割りを、しかしゲーエルーは上半身の動きだけで見切った。攻撃は樫の六角棒にも、ゲーエルーの身体にも触れること無く地面を叩いた。
 もうもうと上がる土煙が治まった時。
 そこには六角棒でキキさんを後ろから羽交い締めにしているゲーエルーの姿があった。
 もはやハクの眼にも勝敗は明らかだったが、それでもキキさんは棒と首の間に腕を差し入れ、負けを認めないかのように足掻く。
 ゲーエルーはキキさんの耳元で囁いた。
「これが剣だったら、既にその首は落ちているんだがな」
 その言葉に、さすがにキキさんも戦意を失い、それでもなお少し逡巡した後、か細い声で参りましたと言った。
「二本先取だ、別嬪さん」
 ゲーエルーが締める力を弱めると、キキさんはその場にしゃがんで咳き込んだ。
 ハクがキキさんに駆け寄って抱きとめ、ゲーエルーを睨んだ。
「いくらなんでも、女性に対して酷すぎますゲーエルーさん!」
「そうは言うが嬢ちゃん。オレは剣士でね。模擬的とはいえ剣の勝負で、術師に負けるわけにはいかんのだよ」
 食ってかかろうとするハクをキキさんは手で制して、わたくしも負けず嫌いの気が過ぎました、心配をかけて申し訳ありません、と、謝った。
 膨れながら引き下がるハクに聞こえないように、キキさんはゲーエルーに言った。
「それだけの業。貴方は一体何に使うつもりです? 守るべき者はもう居ないのでしょうに」
「その言葉はそっくり返すが……。俺もまぁいつかまた誰かを守りたくなるかもしれんし、その時に身体が鈍っていたんじゃ話にならん」
 茶化すような口調で言った後、ゲーエルーはボソリと呟いた。
「また、あんな思いをするのは嫌だからな」
 その一言には、真摯なものが混じっているようだと、キキさんは思った。


03.
 クークラは一人でブーたれていた。
 夜。自分の部屋。
 朝の運動の時、自分が勝負から外されたのが気に入らないのだ。確かに、ゲーエルーさんは強かったし、自分の攻撃は完全にいなされた。
 しかし、それでも。
 悔しいものは悔しい。
 術に関する本を読もうと思っていたのだが、イライラして集中できない。
 そこで、一つアイディアが閃いた。
 アニメートを使って、本に朗読させるのはどうだろう。
 思い立って、借り物の「死体と魂と生物と無生物」に関して記されている書籍に、アニメートの術をかけてみる。術に織り込まれた命令は「内容を朗読すること」。
 本は独りでにページをめくり、僅かに震え始めた。

……タマs…………回rとn…………yえに…………

 耳を近づけてみると、どうやらボソボソと音を出しているようなのだが、小さすぎて全く聞き取れない。なるほど、よく考えてみれば、本には音を出すような機能はない。
 ならば。
 クークラはしばらく考えた後、部屋の隅にある行李を開けて中をガサゴソやり始めた。
 取り出したのは、金属製の小さなラッパ。人形の身体に付属品として付けられていた小物の一つだ。
 組み合わせれば。
 ラッパを本の隣に置いて、クークラは目をつぶった。
 光を遮断することによって、大気に満ちる魂に意識を集中させる。頭の中だけで感じられるその希薄な、気体でも液体でもない何か不思議なモノを、意識の上で操り、凝縮し、自分がラッパに取り憑く要領を教えるようにして操作していく。
 そしてクークラは命令する。
「書が朗読している声を、出来るだけ大きな音に変換せよ」
 クークラが、集中から覚めて眼を開いた時。
 ラッパはその朝顔の花のような口を僅かに震わせていた。

……無機物……付喪神……思い入れ……回路をなす……

「? ……あれ?」
 本だけでやるよりはマシだが、ちゃんと聞き取れるほど鮮明ではない。
「いい考えだと思ったんだけど……」
 クークラが落胆する横で、だがラッパの振動は少しづつ大きくなっていった。
 それにともなって、発される音量も上がっていく。

…死体は…憑きやすく…走屍は…

「あ。それそれ。音が大きくなるまで時間がかかるの? 使ってなかったからかな?」
 上手く行ったようだ。
 そう思うと、先程までのイライラも晴れ、クークラはベッドに寝転がった。寝ながら勉強できるとは、楽なことこの上ない。

……すなわち死体にはかつての魂の回路が残っており、アニメートを掛ける際に大いなる魂を隅々まで行き渡らせやすく……

 ラッパの音量はだんだんと大きくなっていき、やがてちょうどよい高さに達した。
「いいよ、この音量で」
 クークラは笑いながら言う。
 しかし。
 ラッパの振動は収まらなかった。
「? あれ? もういいってば」
 ラッパの声が耳障りなほどに大きくなってきて、クークラは上体を起こして机を見た。その間にも音量はどんどんと高まっていき、ラッパ自体がビリビリと激しく震え始める。振動は部屋中に伝わり、机を、行李を、ベッドの細工まで震わせ始めた。
 ここで初めて、クークラは恐怖を覚えた。
「止まって! 黙って!!」
 だが、ラッパは最初の命令である「出来るだけ大きな音に変換せよ」という命令に忠実だった。
「…ぅ……だ…………まッ………!!」
 クークラは叫んだが、すでに自分の声さえ聞こえなくなってきている。耳を押さえてラッパに近づく。
 ラッパは、自分の振動で小さく跳びはねるような動きをするまでになっていた。
 発する音が衝撃となって身体に響く。
 キキさんが血相を変えて部屋に飛び込んできたが、そのドアの音にも気づかず、クークラは激震するラッパに手を伸ばした。
 指先が触れた瞬間。
 ラッパは衝撃とともに弾け飛んだ。


04.
 轟音に驚き、部屋に入ってきたキキさんの目の前で、衝撃とともにラッパが弾け飛んだ。
 キキさんに少し遅れてハクが。そしてゲーエルーが向かってきた。
 クークラは目を回してへたり込んでおり、駆け込んだハクがクークラの名前を叫んで抱き起こす。
 クークラをハクに任せて、キキさんは床に散らばった金色の金属のかけらの一つを拾い上げた。それは僅かに振動している。

…………容易…………kんジュ…………いのt…………悲ゲk…………

 耳に当ててみると、なにやら音を発している。それでキキさんは大体の状況を察した。
 破片に唇を近づけ、キキさんは囁いた。
 その身、砕けてなお、我が弟子への忠誠、感謝する。今は眠りなさい。ひそやかに。
 それで、砕けた床に散らばったラッパの破片は完全に沈黙した。
「何が起こった?」
 最後に部屋に入ってきたゲーエルーが、キキさんに聞いた。
「おそらく、クークラさんの魔術が暴走したのでしょう」
「……う……あれ……?」
 ハクに抱き起こされていたクークラが目を覚ます。
 まわりを見渡し、自分を覗き込んでいる大人たちの顔に気づき、段々と泣きそうな表情に変わっていった。
 そんなクークラを抱きしめ、大丈夫だから、何があったのかを話して、とハクは言った。
「……あ……あの……」
 クークラはおずおずと事の次第を説明した。本に朗読させ、その声が小さかったのでラッパを使って増幅させようとした、と。
 キキさんはため息をついてから、言った。
「家政婦のキキとしてではなく、魔術を教えた者として、クークラ、わたしは貴方に注意と罰を与えなければなりません」
「……はい」
「術の原理を理解せずに使うと、暴走する可能性があると口を酸っぱくして言っていたはずです。箒に水汲みを命じながら、止めることが出来ずに屋敷を水浸しにした愚かな弟子と、貴方は同じことをしたのです。暫くの間、術を使うことを禁じます。期間は……」
 キキさんは言って、幾つものラッパの破片が刺さってボロボロになった本をつまみ上げた。
「これを一字一句間違いなく写し取り、製本するまでとします」
「……はい。ごめんなさい」
 クークラは項垂れた。
 キキさんは、今度はハクに向かって膝をついた。
「クークラさんの術に関しては、わたくしに監督責任がございます。それを怠ったため、貴女の子を危険に晒しました。わたくしにも罰が与えられて然るべきでしょう。なんなりとお言いつけください」
「え!? ええと……そうですね。突然のことなので、具体的な事を考えられません。なので、何かあった時の貸しとして、保留しておくことにします」
 ハクは少し考えながらそう言った。
 そして、クークラに向き合った。
「いい。今回のような、未熟であるが故の失敗は、叱られる程度で済むかもしれません。しかし、私の知り合いに、アニメートの術の本質を知り抜いて、その上でなお復讐のために悪用した女性が居ました。結果は、下の大地の人達の憎悪を煽り立てて、自らの身を滅ぼしました」
「うん」
「力を使うということには、良きにしろ悪しきにしろ結果が伴います。そしてその結果には責任が発生します。クークラ、貴方はその術を極められるかもしれない。しかし、それを使った際の結果と責任には、常に意識を払って。悪用すれば、その因果が自らの身に降り掛かってくると思いなさい」
「分かった……いや、わかりました」
「ヴァーディマか……」
 聞きながら、ゲーエルーは道を踏み外していったかつての同僚の事を思い出していた。
「しかし、本を朗読させてラッパで増幅とは、ヴァーディマもやったことは無いはずだ。面白い考えのような気もするが……」
「そうですね、その点に関しては、わたくしも感心しております。アニメートをこんなふうに組み合わせるなんて……」
「ちょっと!!」
 ゲーエルーとキキさんが、クークラの術の内容に関して評価していると、ハクが大声を上げた。
「クークラ! 耳が! 耳が!」
 ラッパの破片にやられたのであろう。クークラの右耳の一部が大きくすっぱりと切れていた。
「た……! 大変!!」
 思わず、キキさんもクークラに駆け寄る。
「……まぁ、顔の傷なんて勲章みたいなものじゃ……」
「「ゲーエルーさんは」」
 魔王の護衛官をキッと睨みつけたハクとキキさんの言葉が重なる。
「黙っててください!」「お黙りください!」
 女性二人は、デリカシーのない男性のことなどすぐに意識から放り出して、自己再生はしないのかとか、どうやって治そうかという会話をしながら慌てている。
 クークラは、自分のことを心配してオロオロしている二人を見て、温かいものを覚えた。そして泣きそうだった気分が、だんだんと晴れていくのを感じていた。

この記事へのコメント

  • yuki

    第三話第四章のUP、お疲れ様です。
    遂に第三話では出番の無かったスヴェっさん。
    まさか左手を失っていたとは。
    しかし、第四話ではきっと出番があるハズ。
    四代目にして最後の主教であるスヴェっさんの活躍に期待!

    ゲーエルー氏も久々の登場ですね。
    キキさんとクークラの仕事前の鍛錬に気付いてなかったとは・・・
    早朝だから今まで気付かなかったんでしょうか。
    でも整備された運動場には気付いていたハズ。使い道に疑問をぐらい持っただろうに。
    それとも訪れる頻度が数年単位なのか。前回の登場から十年近く経ってたハズだけど。
    それにしてもゲーエルー強いなぁ・・・。
    「これが剣だったら」
    の部分とか、重みというか凄みというか。
    戦争時代はまさにそんな闘いだったんでしょうねぇ。;

    クークラは相変わらず柔軟な発想力。
    自分も「術の本質」とやらをイマイチ理解してないですが・・・
    あくまで物質に無理矢理魂を宿らせるアニメ―トには、判断力ってものが無いんですね?
    上限というか、行動範囲を指定しておかないとエライ事に。

    さて、術でボロボロになった本を写し取る様に言われたクークラ。
    気になるのはその内容。これ、キキさんが
    「今はまだクークラには秘密」
    って言っていた内容なんじゃ?
    今回は術の暴発で頭に入らなかったかもしれないけど、一字一句写すとなれば・・・。
    でも、今回の件で、自分が「愛されている」と知ったクークラ。
    今なら、知っても大丈夫、かな。

    最終話の第四話。どうなるのか楽しみにしてますね!
    2016年04月24日 11:32
  • ロキ

    >yukiさん

    今まで、どうやって直接返信するのか解らずにいたシーサーブログ。なのでロキ名義で投稿する形で返信していたのですが。

    実は本当に返信機能がなく、最近になってやっとその機能が追加されたという……。

    それはともかく。

    どこかでスヴェッさんを出して、時間経過などを表現したかったのですが、構成って難しいです。

    左手を凍傷で失いましたが、スヴェっさんの氷結晶LOVEはそんな程度では失われません。むしろ、困難の克服を法悦に変えています。

    愛だろ、愛!!(氷結晶への!) 

    あと。
    キキさんもスヴェっさんのことを嫌ってはいませんが、自分も彼、嫌いじゃないです。

    それにしてもスヴェシ、やっぱりドMなんだろうなぁ……。

    モンハンをやらせたら、素材が一個足りない時なんて、これでさらに狩りに行ける……と、ニヤリとするタイプなんでしょう。

    そして、最終的に余る素材を見て、むしろ悦に入る。

    ゲーエルーさんは基本的に滅多に来ないです。

    というのも、彼は逃亡者なので、だいたい常に追われているのです。

    既に構成が終わっている老年スヴェシのセリフとして。
    「記録によると、ゲーエルーが居なければ、カニエーツの戦いで戦争は終わっていた、と、勇者様は仰ったそうです(ただし、戦史書と矛盾するので国教会はその記録を秘匿した)」みたいな予定があります。

    なので、国教会の方でも無視できない存在なんです、彼。

    ちなみに彼は、その追手たちを打ち払うためだけではなく、勇者に対抗するための創意を未だに剣に加え続けています。

    これは彼の意地でもありますが。

    エンディングでやろうと思っている「間話休題乱れ打ち」で、そのあたりの結論的な事も予定しています。

    勇者は……まだこの世にいるんですよね……。

    「術の本質」という言葉には、実のところ自分もちょっと違和感があります。

    ただ、別の言葉を思いつかない。

    基本的に、プログラミングの問題なんですよね。術の本質。

    ハードは「憑依体」、動力は「大気に満ちる魂」、そしてソフトが「命令」。

    最初に、どのような命令を設定するかが「術の本質の理解」という事としているのですが。

    アニメートの仮初の魂には、基本的に単純な命令しかできない。

    単純な命令で、どのように動かすかが、アニメート術師の腕の見せ所というか。

    今回は「できるだけ大きく」の文面が悪かった。

    ただ、この辺りを「術の本質を理解」という言葉と表現するには違和感があるのは確かなんですよね……。

    円形モップことルンバの命令も、「端から順にやれ」ではなく、「部屋を満遍なく綺麗にしろ」な感じなのも、キキさんの命令の工夫。

    ちなみに、実際のルンバがそうなんですよね。
    「矩形」に掃除をするのは最新機種のみで、先代機種まではメクラ滅法に部屋を走り回るようプログラミングされているそうです。拭き残しを出さないためには、矩形で動かすのはかなり難しいよう。

    ただ。

    クークラはその「命令」を、二重三重に行うことが出来るようになります。そのうち。

    そして、存在としてはアニメートの術とあまり変わらないクークラ。
    しかしその「命令」の内容は、すでにプログラミングの域を超えて意志を持っています。

    アニメートで動くモノがアイボ(分かるかな……)、あるいはルンバあたり。

    付喪神がアシモやPepper君あたりとしたら。

    クークラは現実化した鉄腕アトム。

    そのあたりが「次元が違う」というキキさんの言葉になっています。

    いや、キキさんもクークラがそういう存在だと完全に分かっているわけではありませんが。 

    本の内容は、お察しの通り。

    ただ、今は知らなくてもいいけど、いつかは知らなければならないこと。
    それを知ったクークラが、どのように術を使い、その結果にどのように責任を取るのか。

    その辺りを導くのが、大人たちの役割かなと。

    まぁ、自分が愛されていると自覚したクークラは、基本的にはグレません。
    作品の終わりよりもずっと後の世界ではハクの方が先に死ぬけど。

    その愛を自覚しているクークラはグレません(グレたら大変なことになる……)。
    2016年04月24日 19:53