相棒よ……。

自分には、付き合って5年以上になる相棒がいます。

相棒とは、共に笑い、時に泣き、様々な苦楽を共にし、乗り越えてきました。

しかし。
人間との寿命の差はいかんともしがたく。

別れの時が、今、刻一刻と近づいてきています。

その異変を意識したのは、もう数ヶ月も前。
最初はただの表面のヒビだろう……と、あまり気にしていませんでした。

しかし、ここ一週間ほどでそれが拡大。

それは、近く訪れるであろう「別れ」を強く感じさせるものでした。




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内側から、ついに外側に向けて広がっていったヒビ。

味噌汁も、ナベも、おかゆも、雑煮も、スパゲティも、雑炊も、ぶっかけソバも。
みんな、相棒が作ってくれました。
今でこそ役目を鉄スキに譲ったとはいえ、アヒージョも元々は相棒が始めたもの。
今年5月……先に逝った電子レンジとのコンビネーションも抜群で、レンチン料理はほぼ全てが相棒の仕事だったのです。

鍋として、皿として。
自分の食生活において、ここまで八面六臂の大活躍をしてくれた調理器具は他には無かったと言い切る事ができます。
まさに、自分にとっての相棒でした。

しばしば、火にかけていることを忘れて、空焚きもしてしまいました。
そんな時に、頭から煙を出して叱ってくれたものまた、相棒でした。一番キツかったのは、相棒本人だったというのに。

もう。
いつ割れるかわからない状態になってしまった相棒。

あんなに得意だった汁物も、今はいつ割れるかが怖くて作れません。
あとは、最後の時を迎えるまで馬鈴薯を蒸す作業だけを任せ、余生を送ってもらおうと、そう、思っています。

ありがとう、我が相棒。

独り用土鍋よ。

本当に。
本当に。

ありがとう。


豚と野菜の白ワイン煮

雑煮

鯛のあら汁

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