生まれて始めてのカニ鍋

子供の頃は偏食でした。

特に海産物系に弱く、生魚すら食べない為、たまに寿司屋に連れて行ってもらっても、食べるものの8割は納豆巻きという有様。

中学生になってから、札幌にお嫁に行った叔母に釣り堀に連れて行ってもらい、そこで食べた活造りの刺し身が美味しく、それでやっと色々と食べるようになっていきました。

それでも好き嫌いが無くなるわけではなく、貝類はかなり食べられるようになったものの、エビ、イカなどは今でも苦手。他にも魚卵系(特に粒の大きいイクラ)、ウニやナマコも……。

もちろん、子供の頃のように「絶対に食べられない」と言うほどではないのですが、しかしそれらは高級食材であることも多く、苦手な自分が食べるよりも好きな人がいいと、基本的に譲ってきたのです。

が。

成人し、お酒を飲むようになってからかなり味覚もかわり、貝類を始め昔は食べられなかったものを、むしろ美味しいと感じるようになりました。

実は、自分はもうカニなども美味しいと思えるのではないだろうか……?

そんな折。

知り合いの漁師さんに毛ガニを頂きました。

折しも今日は野球の開幕戦。
カニは食べるのに時間がかかるので、観戦しながらゆっくりと、生まれて初めてカニを一杯一人で食べてみようかと思いました。

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毛ガニ!!

捌き方などはネットで調べました

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ほぼハサミ……それもキッチンばさみがないので普通の事務用のハサミでの解体。
ちゃんとした捌き方だったかはともかく、解体自体は難しくはありませんでした。

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とりあえず、足を生で……。
ハサミで切って殻を開く。カニ用の細いスプーンなどは要らず、ハサミと箸だけで普通に食べることが出来ました。
しかし、どうしても手が汚れるので濡れタオルは必須。

味は……あれ? 美味しい……? 今まで食べていなかったのは、好きじゃなかったからだったはずなのだけど……。

などと、ちょっと混乱しつつ。

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一部を生の他、鍋の準備も。
具は白菜、ネギ、エノキ。
600mlの水に、70mlの白ダシと昆布茶で味付け。

大きな甲羅も入れていますが、これはダシを取る目的もあり。

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足は切れ込みを入れたものを茹でて、小皿で解体。味付けはポン酢で。

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地元の「男山」の生酒と一緒に食べますが……。

美味い!!

いや……ほんと……美味い!!!
そして酒に合う!

のみじょし」のみっちゃんが、カニに目がないのも頷ける。

生も美味しいですが、個人的には鍋で軽く茹でた程度のものが、食感がプリプリして味も良くなるように感じました。カニの身だけをシャブシャブする程度が一番好き。

さてさて。

ゆっくりと食べ、飲んでいたため、食べ終わった頃には既に9時近く。

食べながら見ていた、今年度の日ハムの開幕戦も、かなり回が進んでいました。

そこで、以前「おいピータン!!」で読んだアレをやるべく……。

まずは山になった殻を煮込む……。

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食べ始めた頃は0-2でオリックスに負けていた日ハムですが、3-3の同点で試合も終盤に入ってきています。
ゆったりと飲みながら待ち、カニの殻からダシを取ります。
で、十分かなと思ったあたりで殻を取り除く……。

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既にテレビ放送は終わり、ラジオ観戦になっていましたが、同点で迎えた延長10回裏。
1アウト3塁の状況で、二人連続申告敬遠。
迎えるバッターは四番、中田翔。

そんな流れの中で、カニの旨味が溶け出ただし汁に、溶き卵とご飯を投入。

そう……。カニに頂いた命を余すところなく食べ尽くす……。

カニ雑炊!!

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取り皿に取り分けながら熱々を頬張り、焼けそうな口をお酒で冷やす。

うんまい!

そしてラジコから響く大歓声。
中田、まさかの開幕戦サヨナラ満塁ホームラン!!!

既にお腹がいっぱいだったので、雑炊は一部を明日の朝飯にしようかとも思いましたが、しかし非常に美味しく、結局全部食べきってしまいました。

とにもかくにも。
カニの美味しさを知りました。高いのでそれほど積極的に食べていこうとは思いませんが、逆にたまに食べるからいいのかも。

人生の楽しみをまた一つ見つけた気がします。

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