キキさんのアルバイト その後の話その3 お見合い編13 「後輩たちの期待」構成

ルサ先輩の戦闘能力、特に初見の相手との一騎打ちならば、例えどんな実力者が相手であろうと負けるはずがない、という後輩たちの期待。

それでもなお、ルサが最初からそのカードを切るとは思っていなかった……もっと絡め手から攻めていくであろうと思っていた。

後輩たちすら驚く、ルサの思い切り。
それがルサという女性の真骨頂だったりします。




13.後輩たちの期待
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キキさんがお見合いの席からの去り際、ルサに伝えた「館でのやり方」は、まさにこの一騎打ちで言うことを聞かせるという方法だった。
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モコもそれを聞いて頷いている。
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二人の認識として、ゲーエルーは基本的に脳筋。あまりゴタゴタとした取り決めを交わすよりは、むしろ最も単純な方法で白黒つけたほうが話が早く、またそういうやり方を好み、理解もあると考えたのだ。
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ルサに語っていた過去の話を聞くに、それほど単純なわけではないのだろうが、しかし性格の根っこにある性質としては間違っては居ないだろう。
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もちろん、館のやり方で告白を強制的に受け入れさせるには、ゲーエルーに勝たねばならない。
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戦闘におけるルサのスペックは、全体的にバランスが取れたオールラウンダーだが、武器よりは魔法が得意な術士のタイプ。
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もともとが水の精だけに、使うのは水の法術。攻撃から防御、そして回復まで用途の幅が広いが、どちらかと言えば一対一よりも多数相手の足止めや全体攻撃が得意。
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攻撃手段としては杖も使うが、それはアタッカーだった仲間のルギエはもちろん、あるいはキキさんの棒術にもわずかに劣るレベル。
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ゲーエルーは闇や冥の術と棒術を混用して駆使したキキさんを打ち破った実力者である。
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それでもなお、二人は、ルサが初見の一騎打ちで負けるわけがないと考えていた。
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しかし、キキさんもモコも、ルサがこの時点でこのカードを切るとは思っていなかった。
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ドアの外で二人は、流石ルサ男らしい。搦手から行かずに直接突っ込んでいった、と思う。

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